開発に関わる秘話

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シイタケ菌糸体の開発秘話

concept

シイタケ菌が生み出す農業資材

 

 
シイタケ菌糸体の抽出物

レンテミン・バイオエドレンスLに含まれる有効成分の「LEM」は、1945年に冷凍機技術を用いたキノコ栽培を試みた結果、誕生致しました。誕生した「LEM」は当初健康食品として親しまれる傍ら、千葉県南部にて農作物へ使用したところ、葉の緑が増すなどの活力に温れた様子になることがわかり、富山県立大学へメカニズムの特定を依頼、そしてレンテミンやバイオエドレンスLを発売しました。

シイタケ菌糸体によるメカニズム

quality

シイタケ菌糸体を特殊な方法で培養し、その代謝生産物やシイタケ菌糸体の細胞を「自己消化」させることにより「LEM」が作り出されます。

生理活性成分とその作用

function

キノコは山の掃除屋と呼ばれ、分解が難しい木材を食し、伸びた菌糸は「菌輪」と呼ばれ植物の成長を促していると考えられています。
レンテミンではこのことを踏まえ、シイタケ菌糸体抽出物を研究した結果、発根促進物質などを認められ、農薬として認可されました。

停電事故が思わぬ発見に!

1970(昭和45)年8月の盆休み、創業者である千代吉が2~3日研究室を空けている間に停電が起こり、ガラス瓶の大型フラスコでシイタケの菌糸をエアーレーション培養していた部屋の空調が長時間停止状態になるという事故がありました。電力供給が復旧しても空調機は再起動されないまま放置され、密閉状態になった培養室は、数日間高温にさらされる状態が続き、帰宅して研究室を覗いたところ、ガラス瓶にあったはずのシイタケの菌糸が消えていました。麓顧問(東京大学出身/技術者)に尋ねると、「シイタケの菌糸が自己の持つ酵素で細胞壁を溶かしてしまう“自己消化”という現象ではないだろうか」との回答でした。

 

LEMの誕生

千代吉はこのことから、固体培地でシイタケ菌を培養し、さらに放置すると菌膜形成された完熟培地から『自己消化』なる現象がつくり出され、シイタケの独自成分を得ることができるのではないかと考えた。バガスと米糠の固体培地にシイタケの液体菌を接種し、3~4か月培養すると、シイタケの菌糸で固体培地全体が白くなって菌膜形成が進み、子実体発生の準備に入る。また、培養室の温度を下げ、再び室温を上げることで温度変化(低温ショック)を与えると、子実体の発生のための、新たな酵素類の代謝が活発になる。培養培地の活性が最も高まった時に『自己消化』現象を発生させ、シイタケの有用成分を抽出することに成功しました。LEMの誕生です。

 
原料となるサトウキビ。糖蜜を絞った後の繊維(バガス)を使用
左:無処理  右:レンテミン散布処理

LEMに植物成長を
促進する作用が・・・

LEMを生産し始めた頃から、抽出後に排出される残渣を空き地に放置しておくと、周囲の雑草がほかに比べると成長が著しいことがわかっていた。LEMには植物の成長を促進する成分が含まれている可能性に着目、野田市内の農場で、様々な植物に対する試験を行ったところ、成長促進作用以外にもタバコモザイクウイルス(TMV)等のウイルス感染を阻害することがわかりました。1983年8月に、シイタケ菌糸体培養培地抽出物(LEM)がわが国で初めてトマト、ピーマン、たばこ、キュウリの抗ウイルス剤、そしてアザレヤ、つばきの発根促進剤として商品名「レンテミン」が農薬として認可され、また肥料として「バイオエドレンスL」が後に家庭園芸用肥料に登録されました。